スイス型自動旋盤「SB-12R type G」を発売
ベストセラー「SBシリーズ」にガイドブッシュ切り換え可能な小径加工モデルを追加
主な仕様
SB-12R type G | |||
最大加工径 | ø13mm | ||
主軸台最大移動量 | 205mm | ||
メイン主軸最高回転数 | 15000 min-1 | ||
メイン主軸モーター | 2.2kw/3.7kw | ||
サブ主軸最高回転数 | 12000 min-1 | ||
サブ主軸モーター | 0.55kw/1.1kw | ||
回転工具最高回転数 | ER11 | 10000 min-1 | |
ER16 | 6000 min-1 | ||
回転工具モーター | 1.0kw/1.2kw | ||
正面最大穴明能力 | 【 固定工具 】 | ø10mm | |
【 回転工具 】 | ER11 | ø6mm | |
ER16 | ø7mm | ||
正面最大タップ能力 | 【 固定工具 】 | M10×P1.5 | |
【 回転工具 】 | ER11 | M5×P0.8 | |
ER16 | M6×P1.0 | ||
背面最大穴明能力 | 【 固定工具 】 | ø8mm | |
背面最大タップ能力 | 【 固定工具 】 | M6×P1.0 | |
機械寸法(幅×奥行×高さ) | 2070 × 1177 × 1760 mm | ||
機械重量 | 約1750kg |
(注1)スイス型自動旋盤とは4>
スイス型自動旋盤は、時計部品を加工する機械として、1870年代にスイスにおいて考案されました。別名“主軸移動型自動旋盤”とも呼ばれ、直径に比べて部品長が長い部品を高精度に切削できる点が大きな特徴とされています。
一般的には、細長い部品を汎用旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができません。
スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュを用い、刃物はガイドブッシュから一定距離の位置で、外径方向の切り込み運動のみを与えるため、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができます。また、軸方向の運動は刃物台が移動するかわりに、主軸台が素材を把持した状態で移動する機械構成となります。
(注2)ノンガイドブッシュ仕様とは
スイス型自動旋盤をもとに、ガイドブッシュを取り外した主軸移動型自動旋盤です。ガイドブッシュがないため、細長い部品加工には不向きですが、ガイドブッシュがなくても加工物がたわまない短い部品であれば、材料を有効に使用することができます。
スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュ構造部の寸法分だけは、棒材の後端部分を加工することができずに残材として廃棄することになります。
ノンガイドブッシュタイプでは、廃棄される残材の長さをガイドブッシュタイプの1/3程度に削減することができます。
(注3)スラント型すべり案内面構造とは
機械本体側ベースと刃物台を傾斜(スラント)させ、お互いの摺動部をアリ溝と呼ばれる台形状に加工して摺り合わせる摺動面構造です。この構造にすることでお互いの摺動部が面で接触し、機械剛性が向上します。また、ボールネジ中心と切削点が近接する構造となり、切削抵抗によるねじれ方向への荷重(モーメント荷重)を減少させることができます。
本件に関するお問い合わせ先
機械事業部 営業部長 増田 文雄(ますだ ふみお)
Tel.0537-36-5586