スイス型自動旋盤「SV-38R」を発売
クシ刃型+タレット型刃物台の重複合機SVシリーズをリニューアル
主な仕様
最大加工径 | ø38mm | ||
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主軸台最大移動量 | ガイドブッシュ仕様 | 350mm | |
ノンガイドブッシュ仕様 | 95mm | ||
メイン主軸最高回転数 | 7000 min-1 | ||
メイン主軸モーター | 7.5kw(連続)/11kw(10分/25%ED) | ||
サブ主軸最高回転数 | 7000 min-1 | ||
サブ主軸モーター | 5.5kw(連続)/7.5kw(10分/40%ED) | ||
クシ刃型刃物台仕様 | バイト | 5本 | |
回転工具 | 4本 | ||
回転工具最高回転数 | 5000 min-1 | ||
回転工具モーター | 1.2kw(連続)/2.2kw(5分/30%ED) | ||
タレット型刃物台仕様 | 工具装着ポジション | 10面 | |
B軸制御対応ポジション | 5面 (※type Bのみ) | ||
バイト | Max.2本/面(□16mm) | ||
スリーブ | Max.3本/面 | ||
回転工具 | Max.2本/面 | ||
回転工具最高回転数 | 5700 min-1 | ||
回転工具モーター | 2.7kw(連続)/4.0kw(5分/30%ED) | ||
バック8軸型ユニット 仕様 |
工具本数 | 【固定工具】 | 8本 |
【回転工具】 | Max.6本 | ||
回転工具最高回転数 | 5000 min-1 | ||
回転工具モーター | 1.2kw(連続)/2.2kw(5分/30%ED) | ||
正面加工能力 | 【 固定工具 】 | 最大穴明能力 | ø23mm |
最大切削タップ能力 | M16×P2.0 | ||
【 回転工具 】 | 最大穴明能力 | ø10mm | |
最大切削タップ能力 | M8×P1.25 | ||
背面加工能力 | 【 固定工具 】 | 最大穴明能力 | ø16mm |
最大切削タップ能力 | M12×P1.75 | ||
【 回転工具 】 | 最大穴明能力 | ø10mm | |
最大切削タップ能力 | M8×P1.25 | ||
機械寸法(幅×奥行×高さ) | 3420×1440×1865mm |
(注1)スイス型自動旋盤とは
スイス型自動旋盤は、時計部品を加工する機械として、1870年代にスイスにおいて考案されました。別名“主軸移動型自動旋盤”とも呼ばれ、直径に比べて部品長が長い部品を高精度に切削できる点が大きな特徴とされています。
一般的には、細長い部品を汎用旋盤で加工を行うと、加工物がたわみを起こして正しい寸法に仕上げることができません。
スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュを用い、刃物はガイドブッシュから一定距離の位置で、外径方向の切り込み運動のみを与えるため、加工物はたわみを起こさずに、高精度に切削することができます。また、軸方向の運動は刃物台が移動するかわりに、主軸台が素材をくわえた状態で移動する機械構成となります。
(注2)ノンガイドブッシュ仕様とは
スイス型自動旋盤を基に、ガイドブッシュを取り外した主軸移動型自動旋盤です。ガイドブッシュが無いため、細長い部品加工には不向きですが、ガイドブッシュが無くても加工物がたわまない短い部品であれば、材料を有効に使用することができます。
スイス型自動旋盤では、材料の振れ止め装置の働きをするガイドブッシュ構造部の寸法分だけは、棒材の後端部分を加工することができずに残材として廃棄することになります。
ノンガイドブッシュ仕様では、廃棄される残材の長さをガイドブッシュ仕様の1/3程度に削減することができます。
(注3)スターモーションコントロールシステムとは
NC制御の場合、一般の加工工程は「工具選択」⇒「アプローチ」⇒「切削」⇒「退避」⇒「次の工具選択」⇒「アプローチ」⇒「次の切削」となり、実際の「切削」以外の非切削時間が加工時間に大きな影響を与えています。スターモーションコントロールシステムは、この非切削時間を短縮する機能です。
スターモーションコントロールのデータは、「最適化」という作業によりNCプログラムを変換して容易に生成することができます。この「最適化」によって制御系統間の切り替えに関わる処理を済ませてしまい、「切削」の工程中に「次の工具選択」⇒「アプローチ」を完了させ、工具の「退避」と同時に次の「切削」に入るように制御します。この制御方式により、「退避」⇒「次の工具選択」⇒「アプローチ」の時間を最小にして非切削時間を短縮します。
さらに加工精度についても効果を発揮します。NC制御では「次の切削」までの工程を最大早送り速度で軸移動します。一方、スターモーションコントロールシステムでは、前工程の「切削」時間を最大限に利用して、最短距離で軸移動を行います。この制御方式により、早送り速度での軸移動による過度な振動を抑制して、安定した加工精度の維持に貢献します。
(注4)主軸筒すべり案内面構造とは
素材を把持した状態で移動する主軸台の主軸筒部分の外径寸法に合わせて加工した摺動面構造です。主軸筒と案内面の隙間をなくしたこの構造にすることで、切削時に主軸台にかかる加工負荷をすべり案内面で支持し、主軸台の剛性を向上させることができます。
本件に関するお問い合わせ先
機械事業部 第二営業室長 増田 文雄(ますだ ふみお)
Tel.0537-36-5586