トップメッセージ
当社は、1950年の設立以来、半世紀以上にわたり小型精密加工・組立技術をコアに「最小の材料で最大の効果をあげる事業」を目指し、高付加価値製品を創り出してきました。そして、早い時期から常に世界に目を向け、グローバル・ニッチ市場で、収益性を重視した取り組みを着実に進めてきました。今後も培ってきた強みを生かした事業を発展させ、企業価値の一層の向上に努めてまいります。
2023年12月期 中間期の業績について

当第2四半期連結累計期間における世界経済は、資源価格の高騰や長期化するインフレの進行に一服感が見られるなか、全般に景気は緩やかな回復傾向にありましたが、米国や欧州の中央銀行による金利の引き上げに伴う景気後退の懸念の高まりや、中国における消費および投資の減速、為替相場の変動などにより、依然として先行きが不透明な経済情勢が続きました。
当社グループの主要関連市場におきましては、小型プリンターの需要については全般に弱含みとなりました。また、主力の工作機械の需要はこれまで好調に推移していた海外市場は勢いがなく低調となり、国内市場の需要も回復が進みませんでした。
このような状況のなか、当第2四半期連結累計期間の売上高は、全体に為替の円安による影響を受けたことに加え、主に工作機械の売上が欧米市場を中心に前期からの受注残の消化が進み増加したことから429億2千6百万円(前年同期比9.4%増)となりました。利益につきましては、売上の増加などにより営業利益は73億8千万円(同29.0%増)、経常利益は76億1千4百万円(同27.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は52億3千8百万円(同24.5%増)となりました。
株主・投資家の皆様へ
株主の皆様に対する利益還元については経営上の重要な施策のひとつとして位置付けており、安定配当として1株につき年間60円以上を基本に自己株式の取得を含めた連結総還元性向50%以上を目標とし実施することを基本方針としております。
この方針に基づき、当期の1株当たりの中間配当は、30円とさせていただきました。また、期末配当につきましては、30円を予定しており、中間配当とあわせた当期の年間配当予想は、60円を予定しております。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申しあげます。
2023年9月
代表取締役社長
佐藤 衛