トップメッセージ

ステークホルダーの皆様、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

スター精密グループは、創業以来培ってきた精密加工、組立およびソフトウエア技術を基盤に、社会に貢献する製品・サービスを提供してまいりました。
近年、世界は気候変動、資源枯渇、社会格差など、さまざまな課題に直面しており、企業には持続可能な社会の実現に向けた積極的な取り組みが求められています。

私たちスター精密グループは、これらの課題に対し、事業活動を通じて貢献していくことを重要な責務と考えています。
2024年度は、サステナビリティへの取り組みを加速させ、環境、社会、企業統治の各分野において、着実な成果を上げてまいりました。

環境分野では、2030年のScope1、2における温室効果ガス排出量46%削減(2013年度比)という中期目標に向けて、2024年は2013年度比45%の削減を達成しました。これは、省エネ設備の導入、再生可能エネルギーの利用、従業員の意識改革などの継続的な取り組みによる成果です。

さらに、2025年に竣工する工作機械事業の新工場では、省エネルギー性能の指標である「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」で、「ZEB」ならびに CASBEE 評価認証における最高位Sランクの両認証を取得しました。環境配慮と事業活動の効率性を両立する、最先端のサステナブル工場を目指していきます。
また、地球環境課題解決に貢献する製品・サービスの開発にも力を入れており、省エネ、資源リサイクルを考慮した新製品の開発を進めています。

社会分野では、多様性と包摂性を重視した企業文化を育むため、女性管理職の比率向上やグローバル人材育成のための教育研修の充実などに取り組んでいます。

企業統治分野では、透明性と説明責任を強化するため、取締役会の監督機能の強化や情報開示の充実を図り、ステークホルダーの皆様との対話を通じたガバナンス体制の構築を進めています。

これらの取り組みを踏まえながら、マテリアリティの特定・見直しを実施し、2025年2月公表の第2次中期経営計画にて発表いたしました。
これまでの取り組み一つひとつは、私たちの事業活動そのものが持続可能な社会の実現に貢献できるという強い意志の表れです。
私たちは今後も、当社企業理念に掲げた企業と社員が共に成長するための3つの指針「企業価値の持続的向上」「社会の持続的発展への貢献」「社員の人生を豊かに」を実践し、サステナビリティ基本方針に基づき、新たなマテリアリティでの取り組みを推進してまいります。

私たちは、世界中のステークホルダーの皆様との連携を強化し、持続可能な社会の実現に向けて共に歩んでいきたいと考えています。
引き続き、スター精密グループへのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 社長執行役員
佐藤 衛