環境汚染防止の取り組み

化学物質の管理

化学物質や危険物等の取り扱いについては、「有害物質管理規定」を制定し、購入・貯蔵・使用・廃棄に至るまで環境を汚染することがないよう十分に配慮し、安全・適正に管理しています。

PRTR法への対応

PRTR法に基づき「第一種指定化学物質の排出量および移動量の届出」を行ってきましたが、有機溶剤(PRTR対象物質含有)を使用しない粉体塗装の採用や代替物質への変更等により年間取扱量が大きく減少し、2010年度から届出の必要な事業所はなくなりました。
しかし、化学物質の適正管理の観点から、排出量および移動量ともにデータ収集は継続しています。

※PRTR法(化学物質排出把握管理促進法):有害性のある化学物質の排出量・移動量のデータを把握・集計・公表する法律です。

PRTR 法対象物質の排出量・移動量につきましては、こちらをご覧ください。

環境データ・環境会計

VOC排出量の削減

スターメタル(株)の取り組み

工作機械の国内子会社であるスターメタル(株)では、工作機械の板金部品の塗装作業に有機溶剤(PRTR対象物質含有)を使用しない粉体塗装を採用し、製造段階での環境負荷の低減を図っています。この取り組みにより、大気汚染物質(VOC)の排出は大幅に減少し、産業廃棄物の排出量も3分の1削減します。

斯大精密(大連)有限公司の取り組み

工作機械の海外生産拠点である中国・大連市にある斯大精密(大連)有限公司では、塗装現場VOC浄化設備のうち、送風システムの追加、洗浄現場の改修により、有機排気ガスの処理効率を90%以上に高め、排気ガスの排出を減らし大気汚染を軽減しました。
工作機械の組立現場では、活性炭吸着ボックスを設置し、洗浄現場の排気ガスの処理を強化することで大気汚染を軽減しました。
これらの取り組みは、環境汚染を防止するとともに、そこで働く現場作業員の作業環境の改善にも大きな効果を生んでいます。

EU環境規制への対応

EU(欧州連合)による環境規制については、EU域内にとどまらず世界各国へ大きな影響を与え、日本の多くの製造業が何らかの対応を迫られている状況です。当社では、WEEE&RoHS指令に該当する製品について、「環境負荷物質管理規定」「グリーン調達ガイドライン」等に基づき運用を行っています。また、REACH規則においても、毎年追加されるSVHC(高懸念物質)の製品への含有状況に関し、順次調査を進めています。

蛍光X線分析装置の活用

WEEE&RoHS指令に該当する当社製品のプリンターについて、部品の化学物質含有量の調査ならびに受入検査を行うことを目的に「蛍光X線分析装置」を使用しています。
なお、当社製品の工作機械については、本指令は適用外となりますが、有害物質の低減の観点から「蛍光X線分析装置」を活用し、部品測定を行うなど積極的な対応を行っています。主力製品については、NC制御装置等の一部を除き、機械本体の99%の部品がRoHS対応品となっています。

土壌汚染対策

当社(国内子会社を含む)では、保有・使用する土地および新規購入する土地の土壌汚染防止を図り、適正に管理するために、「土壌汚染防止規定」を作成し、運用を行っています。

騒音・振動対策

当社(国内子会社を含む)では、法令遵守のために行う騒音・振動の測定・管理方法について、「騒音・振動管理規定」を作成し、運用を行っています。

アスベスト対策

当社製品の調査報告・対応

過去に生産した当社製品に組み付けられている一部の購入部品(パッキン、ブレーキ材)にアスベストが含有していることが判明しましたが、アスベスト含有部材は密封または樹脂に含有しているものであり、いずれも飛散する恐れはありません。使用上においては、人体への影響はありません。なお、現在生産されている当社製品に関しては、アスベストの含有はありません。