[barcode]

一般的な1Dおよび2Dタイプのバーコードの出力を指示します。

略式コマンド名

コマンド名 barcode の代わりに、略式名 bc を使用してもかまいません。
したがって、 [bc: type code39; data 1234] および [barcode: type code39; data 1234] は同等となります。

パラメーター

出力されるバーコードのタイプと外観を決定するために、いくつかのパラメーターを提供できます。
なお、 type および data パラメーターはすべてのバーコードタイプに必須です。

必須パラメーター

Parameter

Description

type

バーコードタイプを選択します。

data

バーコードにエンコードされるデータを指定します。
バーコードの種類によっては、コンテンツが制限される場合があります。

1Dバーコードのパラメーター

Parameter

Description

height / h

ドット数、mm(推奨)、または幅の%で指定されるバーコードの高さを指定します。
デフォルトは10mmです。

module / m

バーコードモジュールのサイズ(ドット数またはmm)を指定します。
0を使用して最小値を指定します。
詳細は 1Dバーコードサイズ を参照してください。

wide-module / wm

ワイドバーモジュールのサイズをサポートするバーコードタイプに対して指定します。
0を使用して、標準モジュールサイズに対して許可される最小サイズを指定します。
詳細は 1Dバーコードサイズ を参照してください。

hri

パラメーターに対する値は必要ありません。
このパラメーターが存在する場合、HRI(人間が読み取れる情報)がバーコードの下に印刷されます。

QRコード 2Dバーコードのパラメーター

Parameter

Description

cell / c / module / m

QRコードのセルサイズをドット数かmmで指定します。
0を使用して最小値を指定します(指定範囲: 1 ~ 8 (dots) ( 0.125mm ~ 1mm ))。
なお、 0 を指定した場合は 1 (dots)指定時と同等となり、本パラメーターを指定しない場合は 3 (dots)がデフォルトで設定されます。

error-correction / ec

QRコードを印刷するときの誤り訂正レベルを指定します。
パラメーターの値は low / l , medium / m, quartile / q , high / h です。
より大きな誤り訂正レベルで印刷されたQRコードは、同じデータセットに対してより大きくなります。

model

QRコードのモデルタイプを指定します。
サポートされている値は1および2(デフォルト)です。
モデルタイプ2は、最も一般的に使用され広くサポートされているQRコードタイプであるため利用することを推奨します。

PDF417 2Dバーコードのパラメーター

Parameter

Description

size

サイズの計算モードを指定します。
値は ratio (デフォルト) もしくは fixed です。

rows / height / h

"size"が ratio の場合、 "rows"は垂直サイズ比を指定します。
fixed の場合、レンダリング時に使用する水平行の数を指定します。
詳細は PDF417 の比率サイズ・固定サイズを参照してください。

columns / width / w

"size"が ratio の場合、 "columns"は水平サイズ比を指定します。
fixed の場合、印刷時に使用するシンボル列の正確な数を指定します。
各列の幅は17モジュールであることに注意してください。
詳細は PDF417 の比率サイズ・固定サイズを参照してください。

module / m

バーコードモジュールのサイズ(ドット数またはmm)。
0を使用して最小値を指定します(指定範囲: 1 ~ 10 (dots) ( 0.125mm ~ 1.25mm ))。
なお、 0 を指定した場合は 1 (dots)指定時と同等となり、本パラメーターを指定しない場合は 2 (dots)がデフォルトで設定されます。

vertical-module / vm

1つのモジュールの垂直方向のサイズを1から10までの module 値の乗数として指定します。

error-correction / ecc / ec

誤り訂正レベルを0(誤り訂正なし)~ 8(最大誤り訂正)の整数値として指定します。

サポートされているバーコードの種類とデータの制限

現在、次のバーコードタイプがStarマークアップでサポートされていますが、特定のターゲットデバイスまたはエミュレーションでサポートされていないものもあります。
ターゲットデバイスがタイプ体系をサポートしていない場合、[barcode]コマンドは無視されます。
各タイプには、表現できるデータの種類に関して異なる制限があります。
指定したタイプに適さないデータを使用すると、未定義の結果が生じます。
次の表を使用して、正しいタイプ(Symbology)の値とデータを決定します(例: [barcode: type <value>; data <data>] )。

Symbology

<value>

Wide Module

<data> Data Constraints

EAN8

ean8

7桁または8桁の数字のみ。
8桁目はチェックサムの数字であり、プリンターによって計算されるため指定する必要はありません。

JAN8

jan8

EAN8仕様の日本語サブセット。
EAN8データ要件と完全に互換性があります。

EAN13

ean13

12桁または13桁の数字のみ。
13桁目はチェックサム数字であり、プリンターによって計算されるため指定する必要はありません。

JAN13

jan13

EAN13仕様の日本語サブセット。
EAN13データ要件と完全に互換性があります。

UPC-E

upc-e

11桁または12桁の数字のみ。
12桁目はチェックサム数字であり、プリンターによって計算されるため指定する必要はありません。

UPC-A

upc-a

11桁または12桁の数字のみ。
12桁目はチェックサム数字であり、プリンターによって計算されるため指定する必要はありません。

Interleaved 2 of 5

itf

偶数桁の数字。
奇数桁の数字が指定された場合、データの先頭に「0」が追加されます。

Code 39

code39

数字 ('0'から'9'), 大文字 ('A'から'Z'), および' ', '$', '%', '+', '-', '.', '/'の文字

Code 93

code93

有効なASCIIデータ (*)

Code 128

code128

有効なASCIIデータ (*)

NW-7

nw7

数字 ('0'から'9'), 特定のアルファベット文字 ('A'から'D'と'a'から'd'), および'$', '+', '-', '.', '/', ':'の文字

QR Code

qr

有効なASCIIデータ (*)

PDF417

pdf417

有効なASCIIデータ (*)
(*) data に記号を含めた文字列を指定する場合、下記のように文字列を " で囲んで指定してください(文字列の先頭と末尾の " は、コマンドへの変換時にdataの内容から除外されます)。
また、"\ を指定する場合には \"\\ のように記述してください。
例:
[barcode: type pdf417; data "1234567890!\"#$%&'()=~|-^\\`{@[+*};:]<>?_,./"]

1Dバーコードサイズ

バーコード幅は、シンボルタイプ、モジュールサイズ、データ長、および場合によっては(Code 128など)使用される内部文字セットに依存します。
一部のデバイスは、モジュールのサイズと比率の限られたセットのみをサポートしています。参照 バーコードの種類に応じたmoduleとwide-moduleの一覧表
したがって、シンボル全体の幅を指定することはできませんが次の規則に従います:
  • modulewide-module の値は、指定のシンボル体系が印刷可能な出力デバイスでサポートされている最も近いサイズに調整されます。
    サポートされている最小の幅を指定するには、両方の値に0を設定します。
  • ほとんどのシンボル体系は、同じデータ桁数に対して常に同じサイズのバーコードを生成します。
    シンボル体系が複数の内部文字エンコード(Code 128など)をサポートしている場合、幅はデータの内容と桁数によって異なる場合があります。
    データは、対象の出力デバイスでサポートされている最も効率的な方法で自動的に分析およびパックされます。

大容量のデータまたは印刷不可なバーコードの長さになってしまうデータの場合は、代わりにPDF417のQRコードなどの2Dバーコードを使用することをお勧めします。

バーコードの種類に応じたmoduleとwide-moduleの一覧表

以下は、各バーコードの種類に応じたmoduleとwide-moduleの一覧表です。
値の単位はドット(mmは"(ドット * 0.125)mm")です。
また"default"は module / wide-module パラメーターが指定されていない、または0で指定されている場合に取りうる値となります。

UPC-E / UPC-A / JAN/EAN8 / JAN/EAN13 / Code128 / Code93

Code39 / NW-7

ITF

module

module : wide-module

module : wide-module

2 (default)

2 : 6

2 : 5

3

3 : 9

4 : 10

4

4 : 12

6 : 15

-

2 : 5

2 : 4 (default)

-

3 : 8

4 : 8

-

4 : 10

6 : 12

-

2 : 4 (default)

2 : 6

-

3 : 6

3 : 9

-

4 : 8

4 : 12

QRコード

[barcode]コマンドを使用すると、QRコードをサポートしたプリンターで2D QRコードを印刷できます。
これは、 type パラメーターを qr に設定し、データを提供することで実行できます。
例:
[barcode: type qr; data https://cloudprnt.net/CloudPRNTSDK/Documentation/articles/markup/markupintro.html]

ただし、セルサイズ(デフォルトは3プリンタードット)と誤り訂正レベルを設定することが望ましい場合があります。

注釈

データ指定として、漢字は現在サポートしておりません。

QRコード誤り訂正レベル

settings

Capability

l/low

最大7%までの汚れた/破損したデータを読み取ることができます。

m/medium

最大15%までの汚れた/破損したデータを読み取ることができます。

q/quartile

最大25%までの汚れた/破損したデータを読み取ることができます。

h/high

最大30%までの汚れた/破損したデータを読み取ることができます。

誤り訂正レベルを高くすると、同じデータのQRコードのサイズが大きくなりエンコードできる最大データ長が短くなります。

PDF417

[barcode]コマンドを使用すると、PDF417をサポートしたプリンターでPDF417 2Dバーコードを印刷できます。
これは、 type パラメーターを pdf417 に設定し、データを提供することで実行できます。
例:
[barcode: type pdf417; data PDF417 Symbologies can support very long data]

比率サイズ

デフォルトでは、比率モードを使用して、幅と高さの比率が2:1の最終印刷サイズを計算します。
比率は columns/ widthrows / height パラメーターを指定することで変更できます。
また、幅:高さの比率は、99:1 〜 1:10(高さ/幅 = 0.01 ~ 10)の範囲で指定することができます。
指定された比率がその利用可能な印刷領域内に必要なデータを含めることができない場合、プリンターはサイズ調整パラメーターを適合させるか、またはシンボル体系をまったく印刷しない場合があります(これはプリンター/実装に依存します)。
そのため、アプリケーションがPDF417でエンコードするために必要な最長データに対して出力パラメーターを確認することを強くお勧めします。

固定サイズ

オプションで、ドキュメントは size` パラメーターを ``fixed に設定でき、これにより columns および/または rows も指定します。
columns には0 ~ 30の値を設定できます。
0を指定すると、出力デバイスは提供されたデータの長さと誤り訂正レベルに基づいて選択できます。
1列の幅は17 x module であり、さらに合計で4列の開始/停止パターンと左/右ローインジケーターのためのスペースが必要です。
rows は3 ~ 90の値を設定して、印刷する行数を指定できます。
省略したり、0に設定したりして出力デバイスが必要なデータの長さと誤り訂正レベルに基づいて行数を計算できるようにする場合もあります。
1行の高さは module x vertical-module です。
固定サイズモードを使用する場合は、 columns または rows パラメーターを少なくとも1つ指定する必要があります。
どちらも指定しない場合は、デフォルトの比率サイズ方法が使用されます。
指定されたサイズがその利用可能な印刷領域内に必要なデータを含めることができない場合、プリンターはサイズ調整パラメーターを適合させるか、またはシンボル体系をまったく印刷しない場合があります(これはプリンター/実装に依存します)。
そのため、アプリケーションがPDF417でエンコードするために必要な最長データに対して出力パラメーターを確認することを強くお勧めします。

サンプル

入力

これは、[barcode] と [cut] コマンドのみを使用した簡単なStar マークアップの例です。

Barcode Examples

EAN 8:
[barcode: type ean8; data "1234567"]

EAN 13:
[barcode: type ean13; data "500274857162"; hri]

Interleaved 2 of 5 (module 3 dot):
[barcode: type itf; data "48129500"; height 20mm; hri; module 3]

Code 39:
[barcode: type code39; data "ABC123"]

Code 39 (module 3, wide module 9):
[barcode: type code39; data "ABC123"; module 3; wide_module 9]

Code 128:
[barcode: type code128; data "Hello World!"]

QR Code:
[barcode: type qr; data "https://cloudprnt.net/CloudPRNTSDK/Documentation/articles/markup/markupintro.html"]

[cut]

出力 58mm幅

これは、Star マークアップシステムを利用して生成した出力結果をmC-Print2 58mm(2inch)プリンターに送信した場合の結果です。

../../_images/barcodes_58mm.jpg

出力 80mm幅

これは、Star マークアップシステムを利用して生成した出力結果をmC-Print3 80mm(3inch)プリンターに送信した場合の結果です。

../../_images/barcodes_80mm.jpg